painless delivery
無痛分娩


About Painless Childbirth
無痛分娩について
無痛分娩とは、硬膜外麻酔という麻酔を用いてお産の痛みを和らげる方法で、和痛分娩とも呼ばれています。
当院では、計画無痛分娩を行っています。実施日を決め、点滴で陣痛を起こし(誘発分娩)、痛みが強くなって来たら麻酔をします。日程は、妊娠32週頃に決めさせていただきます。
無痛分娩を希望される方は、妊婦健診時にスタッフにお申し出ください。
無痛分娩をお考えの方は、なるべく早くその旨をお伝えいただき、パートナーと一緒に受診をお願いします。
また、妊娠30週までには必ずご希望をお伝えください。
詳しくは、来院時に説明させて頂きます。
Method
無痛分娩の方法

当院における無痛分娩は、一般的な手法である硬膜外麻酔を用いて実施されます。
硬膜外麻酔は、脊椎内の硬膜外腔に細いチューブ(硬膜外カテーテル)を挿入し、麻酔薬を注入することで陣痛の痛みを軽減する方法です。
この手法は胎児に対する影響がほとんどなく、個人差はあるものの、確実に鎮痛効果をもたらします。無痛分娩といっても、全ての感覚が失われるわけではなく、ある程度の触覚や圧迫感は残ることがあります。
Flow
無痛分娩の流れ
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STEP01
お問い合わせ
当院で無痛分娩を希望される方は、妊娠30週までに妊婦健診時にスタッフにお申し出いただき、妊娠32週頃までにパートナーと一緒に受診してください。
医師から説明をさせて頂きます。
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STEP02
ご説明
予定日の2週間前頃の健診で、血液検査、入院時の持ち物などの説明をします。
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STEP03
分娩当日
朝8時頃入院し、午前中から子宮収縮剤を用いて陣痛を誘発します。分娩が順調に進行し、一定の痛みが現れた段階で麻酔を開始します。麻酔は分娩後、速やかに終了します。
2日間トライして分娩に至らない場合は、退院となり、無痛分娩をすることはできません。その場合、自然な陣痛を待ち、自然分娩をしていただきます。
Cost
無痛分娩の費用
- 無痛分娩費用
- 70,000円(税込)
※ 通常の分娩費用のほかに、計画分娩に伴い入院日数が延長した場合の、部屋代や看護料は日数に応じて、別途発生致します。
FAQ
よくある質問
赤ちゃんに与える影響はありますか?
無痛分娩に使用される薬剤が赤ちゃんに届く量は非常に微量です。そのため、赤ちゃんが眠ってしまうなどの悪影響はありません。むしろ、お母さんが過度のストレスから過換気に陥るのを防ぎ、赤ちゃんに十分な血液や酸素を供給できることが期待されます。また、投与される薬剤の量が少ないため、分娩直後に授乳を行っても全く問題ありません。
分娩中の過ごし方はどんな感じですか?
【食事・飲み物について】
麻酔を開始すると、食事や飲み物は摂取できません。
【動ける範囲について】
麻酔開始後は、足に力が入りにくくなる場合があります。
そのため、立ち上がると転倒の危険があるため、基本的にはベッドで自由に過ごしていただきます。
また、麻酔の影響で下半身の感覚が鈍くなるため、床ずれを防ぐために定期的に体の向きを変えてください。
トイレについては、導尿(細いカテーテルを使う方法)を行います。導尿の際は麻酔が効いているため、痛みはありません。
スタッフの指示に従ってください。
【機器の装着について】
麻酔開始後から赤ちゃんが生まれるまで、以下の機器を装着していただきます。
胎児心拍・陣痛モニター心電図血圧計サチュレーションモニター(体内の酸素量を測定する機器)
血圧は麻酔開始直後に何度も測定され、その後は15分ごとに測定します。
無痛分娩は全く痛みがないのですか?
痛みの感じ方は個人差が大きく、同じ人でもその時の健康状態や精神的な状態によって異なる場合があります。
そのため、麻酔中には痛みの強さを0から10の数値でお伝えいただいたり、麻酔の影響で鈍くなった部分を触れて確認しながら、麻酔の量を調整していきます。麻酔が過剰に効いてしまうと、腹部に力が入らず適切な反応ができなくなったり、母体の血圧が低下して胎盤への血流が減少し、赤ちゃんに負担をかける可能性があるため、過度の麻酔は避けることが大切です。
そのため、痛みを完全にゼロにすることを目指すのではなく、「お腹が張った時に少し痛みを感じるが、その張り具合をしっかり認識でき、足やお腹にも力が入る」状態を目指して、薬の量を調整していきます。
いつまで麻酔は続けますか?
硬膜外麻酔のカテーテルは、通常、お産後の会陰切開の傷の縫合など、痛みを伴う処置が終了した後に取り外されます(このカテーテルの抜去は痛みを伴いません)。
これは、できるだけ早く自由に動けるようにするためです。その後の子宮収縮による痛みについては、飲み薬や座薬などで対応可能ですので、ご安心ください。
硬膜外麻酔の副作用や合併症は?
硬膜外麻酔の副作用や合併症は、稀ではありますが、いくつかのリスクが考えられます。
以下はその主なものです。
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血圧低下
麻酔によって血圧が急激に低下することがあります。これは特に妊婦さんにとって重要で、胎盤への血流が減少することで赤ちゃんに影響を与える可能性があります。そのため、麻酔中は血圧を定期的に監視し、必要に応じて対応が行われます。 -
頭痛
硬膜外麻酔後に頭痛が生じることがあります。特に「硬膜外穿刺後頭痛(PDPH)」という症状が発生することがあります。これは、麻酔の針が硬膜に触れて脳脊髄液が漏れ、脳の圧力が低下することで引き起こされます。この頭痛は立ち上がったときに特にひどくなることが特徴です。 -
感染症
麻酔の注射部位に感染が生じることがあります。これは非常に稀ですが、感染症が発生すると治療が必要です。 -
神経損傷
非常に稀ですが、麻酔針が神経に損傷を与える可能性があります。これによって、麻酔後に一時的または永続的な神経障害が生じることがあります。 -
血腫
硬膜外麻酔の針が血管を傷つけることにより、血腫が形成されることがあります。これが大きくなると、神経を圧迫する可能性がありますが、通常は早期に発見され、治療が行われます。 -
呼吸抑制
非常に高い濃度で麻酔が効きすぎると、呼吸が抑制されることがあります。通常は、麻酔の量を調整することで防止できますが、呼吸の監視が必要です。 -
アレルギー反応
麻酔薬に対するアレルギー反応が起こることもあります。これは極めて稀ですが、反応が出た場合は迅速に対応する必要があります。 -
麻酔効果の不完全性
麻酔が十分に効かない場合、局所的な痛みや不快感が残ることがあります。これに対しては、麻酔の追加や調整が行われます。 -
筋力低下
麻酔が効きすぎると、一時的に足やお腹の筋力が低下することがあります。これにより、動きにくさや無力感が生じることがありますが、麻酔が切れると回復します。
