子宮内膜症について
月経の回数を重ねるごとに痛みが
強くなっていく特徴があります。
子宮の内側にある子宮内膜が、骨盤の腹膜や卵巣などに入り込んで、異なる場所にできるのが子宮内膜症です。20~40代で発症することが多く、遺伝のほか、月経周期が短く月経期間の長い方が子宮内膜症にかかりやすいといわれています。
月経の回数を重ねるごとに痛みが強くなっていく特徴があるため、以前よりも生理痛がつらい、立ち上がれないという方、子宮内膜症を患った家族がいる方などは早めにご相談ください。早期発見して進行を抑えることが大切です。また、妊娠や閉経により、症状はよくなります。
症状
- 不妊
- 血尿
- 月経困難症
- 排尿時の痛み
- 性交時の痛みなど
主な原因
明確な原因は解明されていませんが、免疫異常や月経血が卵管を逆流することで、子宮内膜症につながると考えられています。
子宮筋腫について
子宮筋腫のできる場所によって、
症状の種類や程度が異なります。
女性ホルモンの影響により、子宮の様々な場所(外側、内側、筋肉の中)に腫瘍ができることを子宮筋腫といいます。
自覚症状がない場合が多く、成人女性の4~5人に1人の割合で子宮筋腫があるともいわれています。
子宮筋腫があっても、必ず治療を受けないといけないわけではありませんが、腫瘍が大きい場合や症状が重い場合には手術を行い、程度によっては子宮を全摘出することもあります。
症状
- 過多月経
- 下腹部痛
- 月経困難症
- 腰痛
- 貧血
- 便秘
- 排尿回数の増加など
主な原因
明確な原因は解明されていませんが、女性ホルモン(エストロゲンと呼ばれる卵胞ホルモン)の影響で、腫瘍は大きくなっていきます。
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍の9割は良性の腫瘍です。
子宮の両側にある卵巣に腫瘍ができた状態を卵巣腫瘍といいます。
9割は良性の腫瘍ですが、悪性の腫瘍、卵巣がんの可能性もあります。最も多いのが、卵巣のう腫と呼ばれる良性の腫瘍で、皮様のうほう腫やチョコレートのう腫など様々な種類があり、10代から更年期以降まで幅広い年代で注意が必要です。
原因は多岐にわたっており、症状がわかりにくいこともあります。
症状
- 下腹部痛
- 腰痛
- 嘔吐
- 下腹部満腹感
- 排尿回数の増加など
主な原因
複数の要因が関与していると考えられています。子宮内膜症や肥満、脂肪の多い食事などは、発症のリスクを高めます。